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偶然を、ただ通り過ぎる出来事にしない姿勢

僕は最近、 
Kindleで本を読む事が趣味みたいになっていて、 
空き時間があれば、本を読むようになっています。 
 
 
 
例えば、 
タクシーの中では、文字を追うと酔ってしまうので、 
iPhoneの読み上げ機能を使って、オーディオブックみたいに聞いたり、 
 
後は、ちょっとした待ち時間や、 
順番待ちとかに、ちょこちょこ読んでいれば、 
いつの間にか数冊分を読んでいたりします。 
 
 
また、月額980円で「Kindle Unlimited」に入会すれば、 
本は読み放題なので、特に大きなお金もかかりませんし、 
個人的には、結構オススメですよ! 
 
 
 
 
 
さて、面白い本は色々あるのですが、 
その中で、前からタイトルがなんとなく気になっていて、 
でも、大したことなさそうと思って、読まず嫌いをしていた本がありました。 
 
 
それが、 
ーーーー 
『仕事は楽しいかね?』
ーーーー 
という本で、 
多分、まあまあ有名な本だと思います。 
 
 

 

 
 
なんかタイトルだけを聞くと、 
よくありがちな自己啓発系の本っぽいですが、 
いざ読んでみたら、結構面白い本だったんですよね! 
 
 
ストーリー調になっているので、読みやすいですし、 
また本の中で、様々な偉人(経営者・スポーツ選手など)の実話も登場するので、 
ユニークな本の構成になっています。 
 
 
 
 
 
という事で、 
気になる方は読んでもらえたらなーと思うのですが、 
 
1つ、興味深い話があったので、 
今日は1つそれを紹介しながら、色々話していけたらと思います。 
 
 
 
 
さて、本の中では、 
 
・「コカコーラ」の飲み物がなぜ生まれたのか? 
・「リーバイス」のジーパンがなぜ生まれたのか? 
 
という話が登場します。 
 
 
 
知っている人も多いと思うのですが、 
「コカコーラ」は、もともと、 
薬屋さんだったペンバートンという人が発明しています。 
 
 
ある日、ペンバートンさんがお店に入ると、 
従業員が開発したシロップ状の頭痛薬を水で割って、 
美味しそうに飲んでいたそうです(笑) 
 
 
で、彼も一緒に飲んでみると美味しかったそうで、 
「水じゃなくて、ソーダ水を割った方がもっと美味しいのでは?」 
・・と、そこから色々アイデアが出てきて、 
 
結果的に、『コカコーラ』という飲み物が誕生したそうなのです。 
 
 
 
 
 
次に、ジーパンの「リーバイス」の話ですが、 
 
リーバイ・ストラウスさんは、金の発掘がしたいために、 
サンフランシスコ行きの快速帆船に乗ったそうです。 
 
そしてその中で、 
鉱夫(鉱物の発掘をする人)に、必需品を売って儲けようと 
色々な商品を船に持ち込み、売って回ったそうです。 
 
この計画はかなり成功したそうなのですが、 
1つだけ、テント用の汚い帆布だけは全然売れなかったそうなのです。 
 
 
 
そんな中で、ある時、市場に出かけた彼は、 
ズボンが品薄になっている事に気付き、 
「帆布でズボンをつくって売ればいいのでは?」と思いついたのです。 
 
 
その結果、それは飛ぶ勢いで売れ、 
今のリーバイスの事業が生まれたそうなのです。 
 
本来の目的だった「金の発掘」はできなかったけれど、 
そこから、別のチャンスをつかんだ、という形ですね。 
 
 
 
 
で、この2つの話は、 
「たまたま偶然が重なった」「運が良かった」 
と片付けられがちと、本書では言っています。 
 
つまり、 
『偶然』という言葉で簡単に片付けられがちなのです。 
 
 
 
でも、もし仮に、 
自分が、コカコーラのペンバートンだったとして、 
 
ある日、職場に帰ってきたら、 
従業員が、自分が開発した売り物の薬を飲んでいたら、 
どういう反応をするか? と考えると、 
 
結構な割合で、 
その従業員を怒るという判断をするはずなのです。 
 
 
ましてや、それに便乗して、 
自分も飲もうと思う事をするだろうかと。 
 
 
 
 
 
そして、 
もし自分がリーバイスのストラウスだったら、 
 
金の発掘を目的に船に乗ったのに、 
鉱夫に物を売ろうとしたり、 
また、売れないものをズボンに変えようという発想になるだろうかと。 
 
 
もし、「金の発掘」という目的に執着をしていた場合、 
その偶然にすら気づく事が出来なかったはずなのです。 
 
 
 
 
 
つまり、人は誰でも 
こういった「偶然をチャンスに変える機会」を持っているが、 
そのほとんどを素通りさせてしまっていて、 
 
偶然をアイデアへと変換させるには、 
前提となる「姿勢」が大事という事なのです。 
 
 
 
 
じゃあ、 
それはどんな「姿勢」かというと 
 
・今よりもっと前に進むには何が出来るだろうかと、常に考えている姿勢 
 
そして、 
 
・自分が前に進むためには、とにかく色々やってみようという姿勢 
 
なのです。 
 
 
 
逆に言い換えると、 
 
「今の自分でも、もう十分満足しているし、このまま行ければいいかな」とか 
「自分の仕事は〜〜だから、それ以外には興味はない」とか 
 
こういった姿勢の場合、その偶然が視界にすら入らないのです。 
 
 
 
 
 
思い返せば、僕自身も 
ビジネスが大きく動く瞬間や、人生が転換するタイミングって、 
まさに『偶然』によるものでした。 
 
 
 
例えば、 
僕がネットでのビジネスを始めたきっかけは、 
フリーランスデザイナー時代に、 
大阪にあった、あるお気に入りの書店でした。 
 
 
 
その書店は、 
大学の友人に教えてもらって、時々通っていたのです。 
 
(ちなみにその友人とは、先日KLの空港で9年ぶりくらい会いました。 
その時に「今の自分があるのは、巡り巡って〇〇のおかげ」と伝える事が出来ました。) 
 
 
 
 
で、ある日、 
その書店をブラブラしていた時に、 
ふと手に取った1冊のビジネス本が、僕の人生を変えたのです。 
 
いや、その本の内容が、というよりは、 
その本から、色々動きだしたって感じですね。 
 
 
つまり、 
なぜか知らないですが、ふと手に取ったその本から 
僕のビジネスは、本当の意味で始まったと言えるのです。 
 
 
 
 
 
ちなみに、この時期、 
僕は、仕事について悩んでいました。 
 
今の仕事もまあまあ楽しいけど、もっと次のステージに行きたい。 
でも、どうすればいいか分からない。どうすればいいのだろう・・。 
 
と考えながら、日々を過ごしていたのです。 
 
 
 
今思えば、 
この前提となる『姿勢』があったからこそ、 
その偶然を、アイデアへと転換できたのだと感じます。 
 
 
 
 
 
逆に、もしここで、 
 
「まあでもそれなりに仕事は来ているし、これでいいのかな」 
と、現状に満足しようと自己説得したり、 
 
「いや、僕はデザイナーだから、デザインに集中すればいいんだ!」 
などと、執着する姿勢を見せていたら、 
 
今の僕の人生は、 
どうなっていたか本当に想像がつきません。 
 
 
 
 
こう考えると、 
決して、「いくつかなんとかなる」「偶然を待つ」という感覚ではなく、 
 
「偶然をいつでも受け入れる事が出来、 
 アイデアやアクションへと変えていけるような姿勢でいる」 
 
という感覚が、本当に大事だと思います。 
 
 
 
 
そして、 
「偶然を、ただ通り過ぎる出来事にしない自分」を持っておく事が 
思わぬ方向へと未来が大きく動く前提条件であり、 
 
そうすれば、絶対に未来は切り開かれる。 
と、そう思うのです。 
 
 
 
 
 
・・・ということで、 
実際の本の内容は結構違いますが、 
本の一部から、「姿勢」についてお話ししました。 
 
 
本の内容を横流しで伝えても、正直意味がないので、 
自分のフィルターを通して広げていく事が、情報発信では大事ですね。 
 
 
 
ではでは、今日はこの辺で! 
ありがとうございました。