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「課題の分離」から分かる、自分の考えるべき事・考えるべきでない事【アドラー心理学からビジネスを学ぶVol.2】

前回は、アドラーの『目的論』をベースに

自分の心の中を探るということについてお話ししました^ ^

 

ちなみに、前回の記事はこちらです↓

[sitecard subtitle=関連記事 url=https://pocowan.com/archives/4601]

 

さて、それでは今回は、もう1つ、

アドラー心理学から学ぶ「重要な思考法」を取り上げていければと思います。

それでは参りましょう!

 

 

物事をシンプルに、そして余計なことを考えなくなる

 

さて、今回お話しするのは「課題の分離」です。

 

僕自身、この「課題の分離」の思考を取り入れてから

ビジネスや日常生活において、驚くほどシンプルに物事を考えられるようになったし、

逆にいうと、どうでもいいことを考えなくなりました。

 

そして、その状況下で、

自分がやるべきことは何か?を理解することが、より容易になった感覚があります。

 

 

じゃあ、そんな「課題の分離」ってなんなのか?

ということですが、事例を挙げて深めていきたいと思います。

 

 

合コンを事例に『課題の分離』を考える

 

例えば、合コンに参加することになったとします。

(なんで合コン!?と思われるかもですが、そこは深入りしなくてください笑)

 

そんな中、よく思うことって

「自分ってどう思われるかな?」とか「変に思われないかなー」とか

「ここでこんな発言したら、嫌われるかなー」とか

そういう風な不安って抱いたりすると思うんですよね。

 

つまり、『自分が他人にどう思われるか?』

これによる不安です。

 

 

これは当然、合コンだけではなく、会社内でもあることだし、

何か交流会のようなイベントなどでも感じることで、

一般的に、誰しもが思う不安かと思います。

 

 

そんな中、ここで『課題の分離』をしてみます。

『課題の分離』とは、「自分の課題」と「相手の課題」を分離する作業です。

 

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例えば、合コンの場合、

「自分のことをどう思うのか?」「相手の課題」であり

自分にはどうすることもできません。

 

仮に自分のことを「太っている」と感じた相手に対して、

痩せていると思わせることは、まあ基本的に無理なわけですよ笑

 

 

つまり、「相手が自分のことをどう思うか?」は

『自分の課題(自分が考えるべきこと)』ではそもそもないのです。

 

端的にいうと、「考えても意味がない事」なんですよね。

 

 

それよりも、「自分の課題」

合コンの場合だと、

「参加した人、出会った人を楽しませたり、いい時間だったと感じてもらえるように最善をつくす」

「合コンというイベントをよい『場』にする」

例えば、こういったものになってきます。

 

そして、自分がベストだと思った行動をして

「それを相手がどう感じるのか?」は『相手の課題』であって

自分がどうこうできることではないのです。

 

 

「じゃあ、それってやりたい放題するだけで無責任じゃないの?」

と思われるかもしれませんが、

「自分の課題」をおろそかにして、

「相手の課題」に自分が関与しようとする方が、

実は自分本位で無責任だとアドラーは言っています。

 

なぜなら、

「自分がどう思われるか?」という不安は

『自分』にベクトルが向いている状態です。

 

しかし、課題の分離をして

「合コンのイベント自体や出会って人を楽しませよう」という行動は

『相手』や『合コンという場』にベクトルが向くのです。

 

つまり、意識する範囲が「自分」という枠を超えはじめます。

これの方がよっぽど貢献度が上がるのです。

 

 

僕たちがしないといけないのは

「自分が思う最善の道を選ぶこと」これに尽きます。

 

その道を、誰がどう評価しようと、好きだろうが嫌いだろうが、

それは『相手の課題』なので、自分には関係ありません。

 

これが課題の分離なのです。

 

 

課題の分離で、より他社貢献にベクトルが傾く

 

そして、僕の経験上ですが、

課題の分離を行い、自分の課題を明確化した方が、

返って自分を発揮することが出来たり、自己表現することが出来たり、

他者貢献をより考えられるようになったりします。

 

もちろん、これは仕事の場面でも当然同じです。

「今会社を辞めたら、上司にどう思われるかなー」と思う場合も、

自分が辞めて上司がどう思うか?は、上司の課題であって自分の課題ではありません。

 

それよりも「自分が思う最善の道を選ぶこと」の方が重要なのです。

 

 

もちろん、それを踏まえて

辞めるタイミングを調整したりすることは大事だと思います。

つまり、「辞める」という行動において

最善をつくすのが『自分の課題』だからです。

 

しかし、それによってどう思われるかは

相手の課題なので、自分は関与する必要はないのです。

 

 

このように課題の分離を行うことで、

「自分が思う、最善の選択をする」

これに集中することができるようになります。

 

そして、その選択をしたからには、周りがどう思おうと、関係ありません。

「私が私の思う一番の選択をしたんだ。しのごの言わせねーぜ。」くらいの気迫です。

 

つまり、自分の選択に『信念』が伴うのです。

 

 

もちろんそれによって、「選択」に対する責任も同時に伴います。

しかし、自分の選択に責任を持つことなんて当たり前です。

相手の顔色を伺って相手に選択をさせている方が、

責任放棄だというのがアドラーの思考なのです。

 

「自分が思う、最善の選択をする」

 

この積み重ねが僕はビジネスであり、人生だと思っています。

 

そして、その選択によって、関わる環境や、関わる人が決まってきます。

相手に合わせて、自分の選択をするのではなく、

自分の選択によって、それに合った相手を引き寄せるのです。

 

 

 

自分が思う、最善の選択をする

 

僕自身「課題の分離」を行ってから

非常に人生やビジネスを、よりシンプルに考えられるようになったし、

自分の課題に集中できるようになりました。

 

 

今日からでも、すぐに出来る思考法なので、

ぜひ、対人関係で迷いがあった時には「課題の分離」を行って、

「自分の課題」と「相手の課題」を分けてみてください。

 

そして、

「自分が思う、最善の選択をする」

これに集中してみてほしいと思います。

 

それでは、今回は

アドラーの「課題の分離」について説明しました。

ありがとうございました。

 

 

p.s.

前回のアドラーの記事はこちらです。

もしよければ並行して読んでみて下さい!