僕は日頃テレビはほとんど見なくて、
最近まで部屋にテレビ自体がなかった位なのですが、
あるきっかけでテレビを購入してから、
たまーにですが適当にテレビをつけて、
見る機会をつくるようにしています。
なぜかというと、
ネットはどちらかというと、
情報を取りにいくスタイルですが、
テレビは受動的に情報を受け取るので、
能動的には絶対に調べないような情報を知ったり、
気づきを得たりすることってあるんですよね。
そんな中、
ある日、深夜くらいにテレビをつけたら、
「外国人向けの日本語教室」
のような語学番組をやっていました。
僕たちは当たり前のように日本語をつかっているけど、
確かに、外国の方はどうやって日本語を学ぶのだろう?
と興味が出たので、少し見る事にしました。
例えば、こんな感じでした。
「あなたはコーヒー『が』好きですか?」
と聞かれたら、
「はい、コーヒー『は』好きです」
と答えるようにしましょう。
コーヒー『は』好きということは、
コーヒー以外にも好きなものがあることを意味するので、
その後の会話も弾みますよ^ ^
まあ、・・・
確かにそうだけど、ちょっと難しすぎないかな?
と、思いつつも、
日頃無意識に使っていることを意識的に言われると、
凄く難しく感じました。
「は」と「が」の使い分けはものすごく難しそうですね。
この番組は上級者向けなのかな? と思いつつも、
面白くなってきたので、それ以降も見てみることにしました。
すると、
「日本在住の外国人のお悩み相談コーナー」
みたいなものが始まりました。
<フィンランド人>
『好き』という言葉が難しいです。
彼氏が「君のことが好きだよ」と言った直後に、
「僕、犬が凄く好きなんだよね」という話題になって、
私は犬と同じくらいなの? と思い傷つきました。
<スタジオ>
うーん(しんみり)
<日本語の先生みたいな人>
確かに、「好き」という表現には
色々な意味があって難しいですよね^ ^;
ちなみに、
日本の有名な作家である夏目漱石は、
「I love you」を、なんと
「月が綺麗ですね。」
と訳したそうですよ。
間接的に「好き」という表現を言いたかったそうです^ ^
<スタジオ>
へーー!(驚愕)
いやいやっそんな情報日本人でも知らないし!
はじめて聞いたし!
っていうかもう日本語教室の枠越えてるし!
と色々テレビに向かって
思わずツッコミをいれたくなったのですが、
なんとか抑えることができました。
でも確かに、
英語では、「like」と「love」という表現も
日本語は全て「好き」で表せることができるので、
そこに難しい部分はありそうですね。
それにしても夏目漱石の話題は
更に外国人の理解を複雑にしたんじゃないかなー
と若干余計な心配をしつつも、
日本語教室の自由度を感じて来たところで、番組は終盤へ。
最後には、
日本在住のイタリア人の方へのインタビューがありました。
<イタリア人>
日本語の奥深さがとても好きです。
<インタビューアー>
好きな日本語はありますか?
<イタリア人>
(パネルを出しながら)
「人間万事 塞翁が馬」!
いやもう故事だし!!
中国はいっちゃっているし!
確かに素晴らしい言葉だけれども、
日本人よりも難しい表現や言葉を知っていることに
今度ばかりは、僕は驚きとツッコミを隠せませんでした。
普段日本語を当たり前のように使っているけど、
それらを外の目線から客観視したら
こんな教え方をするんだ、こんな悩みがあるんだ。
ということを改めて知ることが出来ました。
当たり前になるほど、
客観的な視野を忘れてしまいますが、
あえて外から自分の世界を見てみることで、
気づくことは大きそうですね。
その方法としては、今回のように、
・自分とは違い世界にいる人の意見を聞いたりする
とか、
・自分が他の世界に関わってみる
などがあると思います。
常に客観視できる自分はもっておいた方がよさそうです。
いやー、
でも日本語教室が予想以上に面白かったので、
たまにはテレビを見るのもいいなーと思いました。
ではでは!