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「妄想」と「行動」の関係

こんにちは、江藤です。

先週の記事では、
「恋人が出来たのはどっち??」というクイズを出題しましたが、
いかがだったでしょうか?


前回の記事を見ていない方は、
こちらから、内容を確認してみて下さいね!

[sitecard subtitle=前回の記事 url=https://pocowan.com/archives/6621]



こちらでも、おさらいしておくと、

「恋人がいない、でも作りたい」と思っている、学生数十人に対して、
「3ヶ月後に彼氏or彼女をつくってもらう事」を目標にしてもらい、
始める前に、次の2つの質問に答えてもらいました。


まず、
ーーーーーー
質問1:
3ヶ月後に恋人が出来る、
達成確率はどれくらいだと思いますか?
ーーーーーー
においては、

『達成確率が”高い”と思った学生』

『達成確率が”低い”と思った学生』
がいて、

どちらか一方の方が、3ヶ月後に
恋人が出来た人数が多かったそうです。



そして、
ーーーーーー
質問2:
その3ヶ月間、恋人を作る過程で、
どのようなストーリーがあると思いますか?
ーーーーーー
においても、


『ポジテイブなストーリー』を考える傾向にある学生

『ネガテイブなストーリー』を考える傾向にある学生
がいて、

どちらか一方の方が、3ヶ月後に
恋人が出来た人数が多かったそうです。



この
・達成確率が「高いor低い」
・考えるストーリーが「ポジティブorネガテイブ」
という2つの観点において、

それぞれ、どちらの方が、
目標としていた結果を得やすかったと思いましたか?


実は、そこから得られる結果を見ていくと、
非常に興味深い事実が分かるのです。



事前に、読者の皆さんにも協力してもらい、
クリックのアンケートをとりました^ ^
(答えていただいた方、ありがとうございました!)


結果は、このような形でした。
↓↓↓
ーーーーーーーー

質問1において、

・達成確率が『高い』と思った学生の方が、恋人が出来た!
 → 80%

・達成確率が『低い』と思った学生の方が、恋人が出来た!
 → 20%



そして、質問2において、

・『ポジテイブなストーリー』を考える学生の方が、恋人が出来た!
 → 60%

・『ネガテイブなストーリー』を考える学生の方が、恋人が出来た!
 → 40%

ーーーー

・・・という結果となりました。

つまり、質問1と2の両方においても、
「ポジティブ思考が、恋人が出来る!(つまり目標を達成する)」
と考える方が、最も多かった事になりますね。



さて、それでは、実際の結果を見ていきながら、
この実験から、どういった事が分かるのか?
を、深堀していきたいと思います。


まず整理していくと、質問1の
「3ヶ月後に恋人が出来る達成確率はどれくらいか?」
というのは、

言い換えると、
『そもそも、設定した”目標”を達成できると思っているか?』
という質問です。


つまり、
『目標・ゴール・理想に対して、自分が到達できる事を、信じているか?』
という質問になります。



さて、この質問1において、
実際の実験結果としては、
ーーーー
達成確率が『高い』と思った学生
ーーーー
の方が、恋人が出来る人数が多かったのです。


つまり、目標やゴールを達成する事においては、
『ポジティブ思考』の方が、
結果的に、その目標を達成できた事になります。




対して、質問2の
「その3ヶ月間、恋人を作る過程で、どのようなストーリーがあると思いますか?」
において、ポジティブorネガティブなストーリーを考えるというのは、

言い換えると、
『一度掲げた、目標・ゴール・理想を
 実際に進む上では、ポジティブ思考orネガティブ思考か?』
という質問になります。



この質問2において、実は、
ーーーー
『ネガテイブなストーリー』を考える学生
ーーーー
の方が、恋人が出来る人数が多かったのです。


つまり、この実験から
目標・ゴール・理想を、実際に進む上では、
『ネガティブ思考』の方が
結果的に、その目標を達成できた事になるのです。



ここまでを整理すると、

・「目標を設定する・ゴールを掲げる・理想を思い描く・選択肢を切り開く」
 という段階においては、『ポジティブ思考』の方が有力

なのですが、

・「掲げた目標・ゴール・理想」を、実際に計画して、
 行動して進めていく上では、『ネガティブ思考』の方が有力

という事なのです。



ここで、もしかすると、
「たまたま、今回の実験がそうだったのでは?」
と思うかもしれませんが、

今回の実験を、
「ダイエットしたい人」数十人で、同じ質問をしても、
全く同じ結果だったのです。



世間的には、
「ネガティブ思考は良くないもので、ポジティブ思考こそが大事」
という考え方が広まっていますが、

実際は、
どういう時にポジティブで、どういう時にネガティブなのか?
によって、それは違う、という事が言えます。




ここについては、凄く大事な部分なので、
もう少し、イメージを膨らませて考えていきましょう。


例えば、
「ビジネスで売上を上げたい、集客を成功させたい!」
と思っている人がいたとします。


しかし実際は、その「目標」自体に対して
「どうせ達成できないしなー・・・」とネガティブ思考で、
目標を設定しておきながら、心の中では達成できないと思っていたら、どうでしょう?

これは、結果はついてこない事が、イメージできそうですよね。


だからこそ、道を切り開いたり、自分の可能性を開拓したり、
新しい選択肢を作っていく段階では、
その可能性に対して、ポジティブに「信じる」思考が重要なのです。


僕自身の事例や、僕の過去のクライアントさんを見ていても
「絶対に達成できる」「成功して当然」「成功する未来しか見えない」
くらいに思っていた方が良いと感じます。

当然これは、
自らの可能性に対して信じる力であるので、
盲信(妄信)とは違う事も分かりますね。




さて、では次に、
「ビジネスで絶対に成功する!」と、目標に対してポジティブに信じていて、
実際に、そのための計画や行動をする段階に来たとしましょう。


そんな中、目標到達までのストーリーを描く上でも、
ポジティブに考えていたとします。

これは例えば、
「何の問題もなく、ぶつかる壁もなく、全て思い通りに上手くいくに違いない」
「あー、もう成功したも当然だわ〜」
と、ポジティブに考えている人がいるとします。



ここで、一度イメージしてみて欲しいのですが、
この人は、その目標を達成するために、
きちんとした計画を立てるでしょうか?

また、起こりうる問題を、事前に予防したり、
そのための対処法を事前に準備したりするでしょうか?

もし壁にぶち当たった時に、どう思うでしょうか?



・・・このように考えていくと、
「ポジティブ」と「楽観的」との境界線が、非常に曖昧になり、

結果的に、きちんと計画したり、
目標を達成するための複数の道筋を用意したり、
壁にぶつかった時への解決を考えていく事を、おろそかにしてしまう傾向にあるのです。



もちろん、全員がそうではないです。
実際に、ポジティブなストーリーを描いて、恋人ができた学生もいた訳ですから。
また、「ポジティブ思考」と「楽観的思考」も、厳密には違いますよ。


しかし、実際に行動していく上では、
「ポジティブ思考」と「楽観的思考」の境界に対する自制心や、明確な規律がないと、
ここの境界って、実はかなり曖昧になっていく事が多いのです。

そうなってきてしまうと、
もはや、最初に「目標・理想」と呼んでいるものは、
『ただの妄想』に過ぎなくなってしまうのです。


そして『妄想』する事自体に、エネルギーをどんどん使ってしまい、
実際の、計画や行動をする上でのエネルギーが、枯渇してしまうのです。



実際、ネットビジネスやトレードで、一攫千金を目指そうとする人の中には、
ポジティブ思考による「妄想」が生まれてしまうからこそ、
何年経っても成果が出ない、という人が、実際に結構いるのが現状です。

ビジネスとして堅実に考え、取り組み始める人は大丈夫なのですが、
楽して稼ぎたいと思っている人ほど、「妄想」の域から抜けられないのです。



だからこそ、目標や理想を、実際に行動する上では
逆に、『ネガティブ』に考えるくらいの方が、
今回の実験が示している通り、成功率は高まるのです。


なぜなら、『ネガティブ』に考える事で、
起こりうる問題や壁を、事前に考えておく事ができます。
「最初は上手くいかない事もあって、当然」という姿勢をつくれるのです。

だからこそ、きちんと計画したり、
そのための対策を事前にしたり、複数の道筋を立てたりする事が出来るのです。


何度も言いますが、
目標や理想やゴールを掲げる段階では、『ポジティブ思考』が重要です。
達成する自らの可能性を信じる事は、非常に大切な事です。


しかし、実際に目標に向かって進む上では
逆に『ネガティブ思考』が、
計画・行動・実行へのエネルギーを生んでくれる事があるのです。


これは、非常に重要な考え方ですので、
ぜひ押さえておいてもらえればと思います。



それでは、今日はこの辺で。
ありがとうございました!