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視覚障害の方から学ぶべきコミュニケーション

先日、京都府視覚障害者協会青年部の勉強会とビアガーデン懇親会に参加した。

ご縁あって、今回初めて参加させてもらったのだが、近年参加した勉強会の中で最も勉強になったものの1つであり、近年の懇親会の中で最も楽しかったものの1つとなった。

 

まず勉強会から。もちろん参加されているのは、目の見えにくい方、ないし、全盲の方がほとんどである。

資料は字の大きなものと点字表記のものの2種。普通ならその資料を読むために下を向いて、資料に目を通しながら勉強会に参加していく。しかし、視覚障害者にとっては、資料を読むのに時間がかかるため、司会者のお話が情報収集のメインで、みんなが司会者の話に耳を傾ける。

また、討論時も、積極的に発言し合い、それぞれが意見を主張する。視覚障害の方にとって、「話を聞く」「意見を言う」ということが最重要のコミュニケーションなのだ。
どうしても、健常者は、資料を頼りにしてしまい、下を向いて、資料に書いてあるからと、積極的な発言を避ける傾向にあると思うが、視覚障害の方は容赦なく言いあう。それがいい循環を生み、ユニークなアイデアも生まれることがあった。
コミュニケーションの手段が限られているからこそ、みんながそれに集中し、質の高い勉強会となった。

 

次に懇親会である。
まず、名刺交換は一切ない

名刺を渡されても、読めないか、読むのが大変だからだ。
なので自己紹介の時間が設けられ、それぞれが何者なのか、どんなことが好きなのかを言いあっていく。名刺よりその人の感情が入るため、誰なのか分かりやすいし、自己紹介によって、どんな方が参加しているのかを知ることが出来る。

なのでみんなが発言者に耳を傾ける。

また、どんな食事が目の前にあるのか、なにかほしいものはないか、などみんなで協力しあう。結果的にコミュニケーションが活発になり、話も盛り上がり、笑いの絶えない会となった。

帰りは、視覚障害の方を3人つれて誘導するという刺激のある体験もさせてもらった。(僕も含め全員酔っ払っている笑)

 

コミュニケーション手段が限られているにもかかわらず、健常者以上にコミュニケーションを取り合っていた

現代人が学ぶべきものが詰まっているように僕は感じた。
この経験を生かし、日頃のコミュニケーションを充実させていきたいと思う。

京視協青年部のみなさん、本当にありがとうございました!