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【書籍】WORK SHIFT ワーク・シフト〜孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〜/リンダ・グラットン

2011年の震災があってから、生きる意味や働く意味を改めて問いただすようになった。
間違いなくそれは世界中の人々が思ったのではないだろうか?

 

あの日以来、世界が変わろうとしている。
そしてその変化は、僕ら次第で希望の光になる。

この本はそんな世界の変化の兆しをしっかりと感じることができた本だ。

 

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」。
2025年の未来予想図は、僕の中のなんとなくのイメージを、より鮮明にしてくれた。

その中で、印象に残った箇所を紹介したいと思う。

 

 

「仕事とはこうあるべし」「仕事はこのように行うべき」という固定概念の多くが過去のものになり、新たな選択肢とチャンスが拡大する。

 

「WORK SHIFT ワーク・シフト」では、主に3つの働き方のシフトを提言している。

 

 

 

第1のシフト「ゼネラリストから連続スペシャリストへ」

 

多くの分野を広く浅く知っているのではなく、いつかの分野に対する深い知識とスキルが必要になってくる。

未来を形づくる5つの要因(「テクノロジーの進化」「グローバル化の進展」「人口構成の変化と長寿化」「社会の変化」「エネルギー・環境問題の深刻化」)から、浅い知識や技能では通用しないそうだ。

 

専門技能の連続的習得

未来のニーズが高まりそうなジャンルを選び、高度な専門知識とスキルを身につける。その後も新しい人脈を通して、他の専門分野に移動したり、脱皮する事を繰り返す。

セルフマーケティング

自分の能力を相手に納得させる材料を確立する。

まずは、質の高い仕事をし、その上で自分の資質を世界に向けてアピールする必要があるのだ。

 

今後は、セルフマーケティングを手助けするビジネスも増えてくると予想されている。

 

 

 

 

 

第2のシフト「孤独な戦争から協力して起こすイノベーションへ」

ミニ起業家が増えていくことから、競争するのではなく、協力して仕事をする流れになるそうだ。

 

 

 

 

 

第3のシフト「大量消費から情熱を傾けられる経験へ」

 

“私が働くのは、給料を受け取るため。その給料をつかって、私はものを消費する。そうすることで幸せを感じる”
仕事に関するこれらの「古い約束事」が脱却され、消費より経験に価値を置く生き方へシフトする。

 

最近はシェアという考えも広まってきていることも、僕はとってもいいことだと思う。
僕のオフィスも今月からシェアしています。

 

 

 

 

この本で僕がもっとも印象にのこった部分がある。

 

自分がどういう人間なのか、人生で何が大切なのかをはっきりと意識し、自分の前にある選択肢と、それぞれの道を選んだ場合の結果を深く理解しなくてはならない。
自分の生き方に責任をもち、自分を確立していく覚悟が必要だ。

 

時代の変化に限らず、人生とはそもそも、そのようなものだと思う。
1つ1つの選択が、習慣や生活へと派生し、価値観となり形づくられていく。

 

選択肢の広がりとともに、選択への責任も大きくなるが、
原点に立ち返り、自分の声に正直になる事が、今求められていることなのかもしれない。

 

 

 

 

組織から、個人へ。
一般的から、個性的へ。
ゼネラリストからスペシャリストへ。
競争から、協力へ。

 

 

時代が瞬く間に変化しているから、
生き方や働き方がシフトしていくのは当然のことだと思う。

 

若い世代の僕たちは、人生の先輩たちの後を追うのではなく、
僕たちのスタイルを新しく創造してくことが大切だと思っている。

 

一般論でなく、自分の信じた道を歩んでいきたい。

 

 

 

 

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